-Webとクルマを融合した多彩なサービスの実現にむけて、W3C Vehicle API機能に対応した車載向けブラウザを開発、提供開始-


株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下ACCESS)は、総務省が推進する「ICTを活用した次世代ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の確立」における「Web技術を活用した携帯電話ネットワーク利用型情報収集・配信技術の開発」事業のブラウザ開発企業として選定されたことを発表いたします。ACCESSは、同社WebKitベースのブラウザに、新たにWeb国際標準化団体W3Cによる最新車載向け仕様であるVehicle APIの一部機能を実装し、本事業に提供いたしました。この事業の成果を踏まえ、本日より、Webとクルマを融合した多彩なサービスの研究開発を行う、自動車メーカおよび車載機器メーカなどを対象に、「NetFront® Browser NX Automotive Profile v2.0」として、提供開始いたします。

近年、IoT化の流れは、携帯端末から家電、そして自動車へと急速に拡大しつつあります。こうした中、W3Cでは、2014年12月に、車載システムに搭載されているコンピュータ技術とWeb技術とを連携させて、多彩な車載向けサービスを可能とする仕様としてW3C Vehicle APIをFinal Business Group Reportとして公開しており、今年2月にはAutomotive Working Groupを発足しています。ACCESSは、前身のBusiness Groupが発足された2013年より、メンバー企業として車載向けWeb技術の仕様策定に協力してまいりました。この度、ブラウザ企業として市場に先駆けて、「NetFront Browser NX Automotive Profile」をW3C Vehicle APIに対応させて提供することにより、メーカの多彩な車載インフォテインメント(IVI)サービス・機能の研究開発を活性化し、自動車業界のIoT化を支援してまいります。

「NetFront Browser NX Automotive Profile v2.0」は、家電向けWebKitベースのブラウザ「NetFront® Browser NX」の省メモリかつパワフルなレンダリング機能、業界最高水準のHTML5対応充実度に加えて、ルネサス エレクトロニクスのR-Carシリーズをはじめ主要な車載情報システム用LSIに対応し、Webとクルマを融合したIVIサービスの開発に最適なブラウザです。IVIは、今後電子化が進む車両制御系システムとの連携をはじめ、他の車や道路といったインフラや情報センターなど車外との情報連携、スマートフォンなど様々な機器との連携が進むと見込まれています。こうしたIVIを起点とした車両情報の国際規格であるW3C Vehicle API機能を搭載した本ブラウザを採用することにより、従来のカーナビゲーションといった情報・娯楽用途のみでなく、車両データや走行データを扱う車載ネットワーク(CANなど)の情報をWebアプリケーションから利用することが可能となり、より幅広い車載サービスの開発・提供が可能となります。

「Web技術を活用した携帯電話ネットワーク利用型情報収集・配信技術の開発」事業は、内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の対象課題の一つである「自動走行システム」に含まれる、総務省の「歩車間通信技術の開発(ICTを活用した次世代ITSの確立)」の公募に対して、株式会社KDDI総研(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:東条 続紀、以下KDDI総研)が採択を受けて、協力企業とともに推進するものです。「自動走行システム」事業では、ITSによる先読み情報を活用し、2017 年までに準自動走行システム(レベル2)、2020年代前半に準自動走行システム(レベル3)、2020年代後半以降に完全自動走行システム(レベル4)を市場化することにより、現在の自動車業界の枠を超えた新たな産業創出を目指しています。

「Web技術を活用した携帯電話ネットワーク利用型情報収集・配信技術の開発」では、KDDI総研が主導して、最新のWeb技術を活用し、自動走行を側面から支える道路状況・走行状況といったデータ収集を可能とするシステムの開発を行っていきます。ACCESSは、KDDI総研よりブラウザ開発企業に選定されたのを受けて、車の情報をWebで利用するための国際標準規格である、W3C Vehicle APIに対応したブラウザの開発を行うとともに、世界中の車載・家電・通信への搭載実績を通じて蓄積されたブラウザにおける開発力・ノウハウを結集し、技術支援してまいります。なお、本年2月下旬には、KDDI総研の実施したタクシーとレンタカーの実車を使った実証実験において、新たにブラウザの評価を行ってきました。

ACCESSは、総務省、一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)、一般財団法人日本自動車研究所(JARI)の後援による“Webとクルマのアイデアソン”(日時:2015年3月28日、場所:慶應義塾大学 三田キャンパス)に出展し、新ブラウザのデモを交えてご紹介いたします。詳細は、https://www.kddi-ri.jp/ideathon/をご覧ください。

W3CのVehicle APIに関する詳細は、https://www.w3.org/community/autowebplatform/をご覧ください。

内閣府のSIPに関する詳細は、http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/index.htmlをご覧ください。

総務省の「自動走行システム」の検証事業に関する詳細は、総務省の公開情報をご覧ください。


■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績10億台を超えるモバイルソフトウェアおよび250社以上の通信機器メーカへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組込とクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
http://jp.access-company.com/ 

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