-世界に先駆けて、SDNによる国際ネットワーク構築・運用を開始-

 

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:室伏 伸哉、以下ACCESS)と日本ストラタステクノロジー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:飯田 晴祥、以下ストラタス)は、本日、ACCESSのネットワーク仮想化製品群「ACCESS SDN Solutions」とストラタスの無停止型サーバファミリ「ftServer」をベースに、ミッションクリティカルなネットワーク要件を満たす堅牢性の高いネットワークソリューションの共同提供に合意した旨を発表いたします。

販売は、両社の販路を通じて、金融や通信分野を初めとする高信頼性ネットワークへのニーズが特に高い企業顧客を対象に、本年5月からの展開を予定しています。併せて、両社は、ストラタスの日本と中国(オフショア)の開発拠点間を結ぶネットワークに「ACCESS SDN Solutions」を導入し、SDN(Software-Defined Networking)※1による、柔軟なネットワーク構築と高信頼性、堅牢なセキュリティを兼ね備えたネットワーク・システムの有効性を実証していきます。国際ネットワークにSDN技術を適用した世界に先駆けた実用例となります。

【背景】
SDNは、ソフトウェアによりネットワークを柔軟に制御する、ネットワーク仮想化技術として注目を集めており、基盤ソフトウェアの開発が米国を中心に進んでいます。ACCESSは、こうした市場の動きを先取り、2012年より「ACCESS SDN Solutions」の提供を開始しております。一方、ストラタスは、無停止型サーバ「ftServer」、無停止型仮想化ソフトウェア「Avance」を主軸製品とする高可用性無停止型ソリューションの専業ベンダであり、また高可用性システムの構築から運用までをオールインワンで提供するシステムインテグレータ(SIer)でもあります。高信頼性クラウド環境の構築においてソフトウェアおよびハードウェアという補完しあう技術およびノウハウを有する両社は、それぞれの強みを持ち寄り、「ftServer」および「ACCESS SDN Solutions」をベースに、SDN技術を採り入れた堅牢なシステムの提案・構築・運用・サポートサービスまでをワンストップで共同展開していくことで合意いたしました。

合意に基づき、両社は、以下の取り組みを共同で推進してまいります。
1. SDN技術を使ったミッションクリティカル・システム基盤の構築
この度の協業に伴い、ストラタスは、本年4月末を目処に、同社の金融分野のアプリケーション開発等を行う中華人民共和国安徽(あんき)省合肥(ごうひ)市のオフショア開発拠点と東京の開発拠点のネットワーク制御のために「ACCESS SDN Solutions」を導入します(別紙資料参照)。金融分野では開発環境においてもISMS※2、PCI DSS※3といった基準に基づく厳しいセキュリティ管理を求められる一方、開発のスピードアップのために柔軟で変更が容易な開発基盤が必要とされます。SDN技術によってネットワークを集中制御、管理することにより、従来は困難であったこの2つの要件の両立が可能となります。

2.SDN技術を採り入れた堅牢なネットワークソリューションの共同展開
ミッションクリティカル、ビジネスクリティカルなシステムを構築するための高可用性を実現する無停止型サーバ「ftServer」は、IAサーバでの仮想化システムやクラウド、DBサーバや監視サーバ等において高い信頼性と運用性を実現します。「ACCESS SDN Solutions」は、広域に分散した仮想マシン群を接続するネットワークを仮想的に構築、制御するソフトウェア群です。クラウド分野では一般に多数のサーバ間での分散処理により単一のサーバ障害に影響されない高信頼性を実現しています。一方このようなアプローチが難しいSDNコントローラのような制御・管理部分の信頼性確保は、ミッションクリティカル分野へのクラウド技術適用においての課題ですが、「ftServer」上で制御・管理部分を稼働させることにより、この課題を解決することができます。また、構築から運用までエンドツーエンドでサポートするプロフェッショナルサービスも両社より提供いたします。既に検証済みの「ftServer」と「ACCESS SDN Solutions」を合わせた本プロフェッショナルサービスをご利用いただくことにより、金融業界などのお客様は、ストレスなく、迅速に、高信頼性、セキュリティおよび経済性を兼ね備えた最新システムへの移行が可能となります。

ACCESS 代表取締役社長 室伏伸哉は、「あらゆる機器がスマート化されつつある現在、ネットワークに掛かる負荷は爆発的に高まっています。柔軟で経済性の高いネットワーク構築・運用を可能とする『ACCESS SDN Solutions』と、豊富な実績を有し、市場で高く評価されている『ftServer』を組み合わせることにより、企業のお客様に、最高の信頼性、運用性、経済性を兼ね備えたネットワークソリューションを、スピーディにお届けできるようになりました」と述べています。

ストラタス 代表取締役社長 飯田 晴祥は、「SDNはクラウド分野におけるキーテクノロジーのひとつで、その活用はミッションクリティカル分野においても今後重要なテーマとなると予想しています。当該分野のパイオニアでもあるACCESSと当社との協業により、今後国内およびグローバル市場に向けて高信頼性SDNソリューションを展開してまいります」と述べています。

「ACCESS SDN Solutions」について
「ACCESS SDN Solutions」は、「Stratosphere SDN Platform(SSP)」※4をはじめ、エンタープライズのオンプレミス環境のネットワーク構成をそのままクラウド環境へと移行するP2V(Physical to Virtual)関連製品などから成るネットワーク仮想化製品群です。SSPの特長は、従来から利用されてきた様々なネットワーク技術と新しい技術との融合によりSDN環境を実現していることです。主要な機能のモジュール化によりお客様のニーズに合わせた柔軟なシステム構成を可能とし、既存のネットワーク環境からのシームレスな移行をサポートします。MPLS※5対応によるWAN接続、企業内LANからの接続、APIの拡張など、SDNの適用範囲をさらに広げる機能を備えています。

「ftServer」ファミリについて
「ftServer」は、サーバ内のハードウェアコンポーネントを二重化してリアルタイムに同期させることにより、万一の障害でも安全なコンポーネントが継続して稼働し、システムを停止しない可用性をハードウェアレベルで実現する無停止型サーバです。エントリレベルからエンタープライズクラスまで多岐に適応するモデルを揃え、Microsoft® Windows Server®、Red Hat® Enterprise Linux®、Hyper-VやVMware® 等の仮想化ソフトウェアに対応し、連続稼働運用における予期せぬシステム停止の年間平均値が僅か2分未満という実績を保持しています。全モデルにおいてマルチコアIntel® Xeon® Processor E5-2600 シリーズ を搭載し、更に処理性能を向上させながら複雑な操作性と運用、高額なコストの発生を一切排除し、クラウド移行の促進とクラウドサービスの価値を最大化とUptime Assuranceを提供する高信頼性無停止型サーバです。

※1 SDN(Software-Defined Networking): ネットワーク構成を動的に設定するために、ネットワーク全体をソフトウェアで制御するネットワーク仮想化技術。
※2 ISMS (Information Security Management System):組織における情報セキュリティを管理するための仕組み。ISMSの構築のしかたと認定の基準は、国際規格 (ISO) や日本工業規格 (JIS) になっている。
※3 PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard):クレジットカード情報および取引情報を保護するために、2004年、JCB・American Express・Discover・マスターカード・VISAの国際ペイメントブランド5社が共同で策定した、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準。
※4 「Stratosphere SDN Platform」: ACCESS50%出資子会社である株式会社ストラトスフィア開発SDN製品。
※5 MPLS(Multi-Protocol Label Switching):IETFが標準化を進めている、ラベルと呼ばれるタグを使用したパケット転送技術。

■ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイルおよびネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績10億台突破のモバイルソフトウェア、並びに世界中の通信機器メーカなどへの豊富な搭載実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力とノウハウをベースに、現在、スマートデバイス上でクラウドサービスを実現するソリューションの開発・提供に注力しています。アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。詳細はhttp://jp.access-company.comをご覧ください。

■ストラタステクノロジーについて
ストラタスは、ビジネスの最も重大な機能を稼働させるプラットフォームや、ヘルスケア、製造、流通および公共等の様々な業界向けにプロアクティブな「Uptime Assurance」(連続稼働保証)の提供を行っています。設立以来30年以上に渡り、高いクオリティの遠隔監視システムの運用と高可用性システムの開発・製造、無停止型システムソリューションの構築を行い、ハードウェアとソフトウェアの両面で高信頼性無停止型システムを提供し続けています。ビジネスの継続性を確保するためにミッションクリティカルな仮想化環境を堅牢に守り、高信頼性クラウドの促進に貢献していきます。詳細はhttp://www.stratus.co.jpならびにhttp://www.stratus.co.jp/solutionservice/index.htmlご覧ください。


※ACCESS、ACCESSロゴは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
※Stratus、ftServer 、Stratus Technologiesロゴは、Stratus Technologies Bermuda Ltd.の登録商標または商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。


<参考資料>

1)ストラタスの開発拠点間をつなぐ国際SDNネットワーク構成図








2)オーバーレイ技術を使って日中にまたがるSecure LANを構築
「ACCESS SDN Solutions」を導入することで 、セキュアなClosed VLANをそのまま中国拠点へ拡張することができる。